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2020.09.24
世帯年収750万円。賃貸と住宅購入、どちらがお得か比較してみると

多くの企業でテレワークを導入しています。

しかし、現在の住まいがテレワークに向いていない間取りであることを実感し、引っ越しを検討しているご家庭もあるのではないでしょうか。

ここでは、夫が家で仕事ができるよう広めの住まいを探すことになった世帯年収750万円のご夫婦のケースをもとに、居住費が増えることを前提として、賃貸と住居購入を考えた場合、どちらがより家計に影響を与えるのか、見ていきましょう。



▼相談内容
子供が生まれたことで引っ越しを検討していたところ、コロナの影響で夫がテレワークになった。せっかくなので、仕事用の部屋も確保できる家に引っ越しをしたいが、住居を決めるために、次の2点を相談したい。

1. 賃貸にするか、住居を購入するか、コスト面の比較をしてほしい
2. 今の賃貸料より高くなると思うが、今の収入で生活ができるか? 足りないなら、何か対策を立ててほしい



▼ 家族構成
・夫:35歳
・妻:32歳
・子供:0歳



▼収入
・夫(正社員):年収400万円
・妻(正社員):産休前年収350万円

・年金および退職金
夫:厚生年金、退職金500万円
妻:厚生年金、退職金なし



▼現状
・住居(賃貸):家賃9万円
・貯蓄:400万円
・生活費:年間約270万円
・保険
夫:終身死亡保険(1000万円)=60歳まで毎月2万5000円の保険料支払い
学資保険(300万円)=子供18歳まで毎月1万5000円の保険料支払い



▼今後の予定・希望
・育児休業明けは妻が短時間労働になるため、年収が210万円程度になる。子供が小学校に上がるタイミングで正規勤務に戻る予定。年収は350万円に戻る見込み
・夫65歳、妻60歳まで勤務予定。ただし夫60歳以上は再雇用となるため、収入が6割に減る
・夫婦ともに年収の上昇が不確実なため、年収の変動なしでシミュレーション希望
・千葉県に引っ越し予定。首都圏に1時間程度で通勤できる範囲で検討中
・子供は高校まで公立、大学は私立理系を検討
・子供の塾代として、中学3年生で30万円、高校2年生と3年生で40万円
・子供が高校卒業まで家族旅行代として 毎年20万円の予算をとる


▼検討物件と予算
・賃貸の場合:4LDK希望(3LDK以上)
賃貸料は管理費込みで月額15万円程度

・購入の場合:4LDK以上のマンションか戸建て
予算:3500万円
頭金300万円、住宅ローン3200万円(30年間、固定金利1.6%、毎月約11万円返済予定)
その他に、住居維持費保留分として年間12万円想定

・引っ越し費用:50万円を想定

では、実際にシミュレーションを行ってみましょう。



◆住宅購入の場合

ここでは、戸建てを購入するシミュレーションを行いました。

シミュレーションの結果としては、生活資金がマイナスになる時期はなく、現在の生活レベルが維持できれば資金不足になることはなさそうです。

住宅購入後は、頭金の支払いのため一時期貯蓄が減りますが、その後資産が増えていく予測となりました。子供の教育費用のかかる時期や、退職後の年金受給までは生活資金の減少がみられますが、大きなマイナスではありません。

また、リタイア後の試算では年金で生活を賄え、資産が増えていく予測です。リタイア後に資産が増えるのは、大きな安心材料になると思います。

65歳時点の貯蓄額が2000万円を超える予測ですので、将来の医療費等を考慮しても十分だと考えられます。リタイア後は、貯蓄を崩さない程度にお二人で旅行を楽しむこともできそうですね。



◆賃貸に引っ越す場合

夫や妻の収入のある期間は資産の増加がみられますが、年金生活になると貯蓄や退職金を切り崩して生活することになり、93歳でマイナスになる予測となりました。

子供の学費がかかる時期も資産が大きく減ることはありませんので、教育費は問題なさそうです。しかし、生涯家賃がかかるので、長生きするほど住居費によるコストのリスクにさらされてしまいます。



◆100歳まで安心して生活できる資金を作る方法はある?
では、賃貸の場合、100歳まで安心して生活できるだけの資金を作るにはどうすればいいのでしょうか?



▼「終身死亡保険」を途中解約する方法
賃貸に引っ越した場合のシミュレーションでは、93歳で資産がマイナスになりますが、夫の保険金を受け取るタイミングでプラスになっています。

この終身死亡保険は、夫に何かあったときに妻の生活費として使うために契約されたと思いますが、100歳を目前にした妻が1000万円を受け取って生活費として十分活用できるでしょうか?

長生きした場合の生活費としてはリスクがありますので、夫の終身死亡保険金を途中で解約し、生活費に充ててはいかがでしょう?

例えば、夫が85歳の時に解約したとします。戻ってくるお金は契約などによって異なりますので、ここでは支払った保険料と同額の750万円を受け取ったとして再シミュレーションしてみましょう。

受け取った保険金を生活費として使用すると、夫が100歳まで資産はプラスで過ごせるようになりました。

しかし、これは生活費が足りるかどうかの予測ですので、入院等の医療費がかかってしまうと資産がマイナスになってしまう恐れがあります。また、介護などを検討するには予算的に難しくなってしまうでしょう。