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2020.12.07
割安マンションが見つかる23区内の穴場・カメダイショウで、最後の分譲が行われている

「カメダイショウ」と聞くと、亀大将の3文字を連想するかもしれない。が、東京23区内では違う文字があてがわれる。「亀大小」と書き、亀戸、大島、小松川の頭の文字をとったもの。それは江東区と江戸川区にまたがる広大な再開発エリアを指す呼び名だ。

 亀大小では、東京都が中心になり、全国最大の「防災再開発」が行われてきた。住宅と商業エリア、工場エリアを整理し、災害時の避難路となる幅広の道路や公園を配置。不燃建築帯を設け、安全な街づくりを進めるもので、この再開発は昭和の後期から始まった。

 もっとも、当初から亀大小と呼ばれていたわけではない。最初は、亀戸・大島・小松川エリアというように、地名を並べていた。その開発が30年以上も続いたので、省略されたと考えられる。

 平成の初期、亀大小のエリアでは、3000万円台で購入できる3LDKが数多く分譲され、人気を集めた。23区内で3LDKが3000万円台なら、買っておいて損はないと考えられ、実際、損はなかった。

 その後、新規分譲されるマンションは数が減り、現在、再開発エリアにおける最後の物件が分譲されている。3000万円台の新築マンション3LDKはさすがに無理だろう、と思ったが、そこはやはり「亀大小」。お買い得感は最後まで健在だ。

最後のマンションは、3LDKが4000万円台

 亀大小の再開発エリアで、現在分譲中のマンションは、江戸川区小松川3丁目に建設されている全138戸の物件。約71平米の3LDKが3900万円台からの設定だが、実際に数が多いのは4600万円台の3LDKなので、多くの3LDKが4000万円台で購入できるマンションと考えるべきだろう。

 それでも、23区内に位置することを考えれば安いし、全住戸の面積が70平米以上になっていることを勘案すれば、さらに割安感が増す。東京都が中心になっている再開発であるため、亀大小エリアでは、狭く、居住性に難ありの新築マンションは分譲されない。

 ただし、駅に近い場所で3LDKが4000万円台というのは、さすがに無理。このマンションも、JR総武線平井駅から徒歩16分で、都営新宿線の平井駅からも徒歩16分となる。

 ここ数年、江戸川区、江東区内では、このように駅から歩いて10分以上のマンションが人気を集め、短期間に完売する事例が続出している。東京駅から5キロとか8キロの距離なので、駅から多少離れてもよい。それよりも、23区内で70平米以上の3LDKが4000万円台、5000万円台で購入できる魅力のほうが大きいと考えられているわけだ。

建物の質が高いのも、再開発マンションの特徴

 亀大小エリアのマンションは、クオリティが高いという特徴もある。日本最大の防災再開発エリアに建設するマンションとなるので、よいものをつくろうとするからだろう。最後のマンションも「長期優良住宅」の認定を受けている。

 加えて、亀大小エリアには公園が多く、約24万平米の都立大島運動公園や荒川スーパー堤防とともに整備された大島小松川公園(冒頭の写真)、小松川千本桜など、休日に家族で訪れたい場所が豊富だ。

 「大きな公園近くのマンション」であり、都心への通勤で電車に乗っている時間も短い。そして、住戸は広く高品質……奇しくも亀大小エリア最後のマンションは、ウィズコロナで好まれる条件をすべて満たしていることになる。

23区内で山手線外側エリアは、総じて人気上昇中だが……

 「都心への通勤時間が短く、広めのファミリータイプがなんとか手の届く価格で購入できる」という条件を満たす場所として、23区内で山手線外側エリアのマンションは、どこも人気が上昇。その結果、赤羽や王子、中野、大井町などでは、新築マンション価格がさらに上昇しはじめている。

 その点、亀大小では、価格上昇が緩やかだった。それも、東京都が開発の中心となり、安全な街で、良質の住宅を安く提供したい、という思いがあったからだろう。

 広大な再開発エリア「亀大小」で割安な新築マンションの分譲も、これが最後となった。一つの時代の終わりを感じる。